代表インタビュー

代表インタビュー

Representative interview

代表取締役社長秋山 利裕さん

代表取締役社長

秋山 利裕

Toshihiro Akiyama

代表取締役に就任するまでの経緯

当社は祖父が創業したもので、私で3代目になります。しかし私が新卒で就職したのは食品メーカーでした。それから27歳で当社に転職し、総務の仕事などをしていました。ところが3~4年経った頃から社長である父と意見が合わなくなってきました。父はタクシー会社だけでなく、旅行代理店やバイオテクノロジー関係、映像プロダクションなどの事業を手広く展開していましたが、私にはそれぞれに問題や不正と思える部分があったのです。けれども父は当時、任せていた役員を信じて、そのことを受け入れようとしませんでした。そこで31歳のときにいったん会社から距離を置こうと、アメリカへ留学しました。
MBAを取得して2年半後に帰国すると、ほとんどの事業が予想以上に傾いていました。グループ会社の赤字額を合計すると20億円を超えていたのです。当時、山三興業(株)の売上高が約32億円ですから、かなりの額です。
35歳のときです。最初に着手したのは、社長として各会社の役員の一新と秋山家の資産管理会社との合併、資産の売却と事業の整理です。その結果、3年で黒字化することができました。

代表取締役社長秋山 利裕さん

若い頃の経験で今でも印象に残っていること

色々ありますが、一番と言えばアメリカでの留学経験ですね。公私ともに非常に刺激的でした。中でもパソコンと英語に苦労したことを強烈に覚えています。留学したのは1990年でした。当時はウィンドウズ95の発売前ですから、日本ではオフコンの時代でパソコンが普及していませんでした。ところがアメリカでは、高校生でもパソコンによる表計算やワープロは当たり前となっていました。日本でパソコンに触ったこともなかった私は、当初コンピューターの講義についていくことがまったくできませんでした。そもそもアメリカの講義は当然ながら英語です。これにもついていけない。
そこで学んだことが「自分のことは自分でやる」という基本精神です。アメリカは日本と違って、黙っていたら誰も手を差し伸べてくれません。しかしながら、大きな声でhelp me と主張すれば親切に受け入れてくれます。そのことに気づいて行動に移してからは、大学の教授をはじめ、ホストファミリーなど本当に多くの人たちに助けてもらいました。
また、留学のときは、すでに結婚していたので妻も同行しました。そこで長期の休みには車でいろいろなところへ旅行に行きました。なかでも帰国の途中でガラパゴス島に寄ったことはいい思い出です。テレビでは伝わらない、強烈な動物臭が忘れられません。

代表取締役社長秋山 利裕さん

プライベートの過ごし方

以前は頻繁に国内外問わず旅行へ行っていましたが、近ごろはまとまった休みが取りづらくなり、ゴルフへ行くくらいになってきました。まだまだ上手くないので、月に1~2回レッスンを受けています。そこで気づいたのは「言葉の伝え方」です。教える内容が同じでも、伝え方がコーチのよってまったく違うのです。たとえばあるコーチは、スイングのコツを「腕を体の近くに通す」と説明しました。しかし、私としてはピンと来ない。ところが別のコーチが「右ひじを腰に近づけようとする」と教えてくれたときは「そうだったのか!」と心に響きました。もちろん、たまたま私に合った教え方だったということもありますが、とにかく人にモノを教えるということは、言葉の選び方が大事だということがよく分かりました。また、最近のレッスンは、スイングをビデオ撮影することで自分の癖を客観的に理解させてくれます。いくら一生懸命練習しても、それが間違った方法なら無駄になってしまうことに気づかせてくれました。

代表取締役社長秋山 利裕さん

タクシー業界について

タクシー業界が他業界と違うところ

まず公共性の高さです。タクシーは電車やバスと並んで人々の移動手段としてなくてはならないものです。ですから数量や参入などに様々な規制があり、ドライバーになるにも条件があります。また、公共性が高いゆえに、多くの他業界のように会社が利益ばかりを追求するわけにはいきません。そのため、長年赤字経営に苦しんでいる会社があることも事実です。黒字経営を続けているのは、当社のように土地や建物を自社で所有しているところが多いでしょう。
さらに大きな違いとしてあげられるのが実力主義ということです。年齢や性別に関係なく収入は自分の働き方次第。入社1年目でトップになることも可能です。とはいえ今後は、ベテランとそうでない人の差は縮まりつつあります。なぜならタクシー業界はAI(人工知能)を積極的に取り入れていくからです。実はタクシーの平均空車率は6割近くあります。つまりドライバーは、勤務時間中の半分以上はお客様を乗せていないのです。そこで2019年の年度末までには、カーナビとAIを連動させて、お客様が多くいる道路へ誘導するシステムを導入します。これは当日稼働している約1万台のタクシーの状況をリアルタイムに収集したデータを基に行うので、かなり精度が高いものです。このシステムによって新人ドライバーとベテランの差は大きく縮まるはずです。

代表取締役社長秋山 利裕さん

現在のタクシー業界について

最近は世界的にウーバーをはじめとする配車サービスが注目されています。これはスマートフォンのアプリで登録された一般ドライバーを呼び、安価でタクシーのように利用するものです。特に海外でタクシーサービスの悪い地域で爆発的に普及していますが、色々な問題点が指摘されています。まず一般ドライバーが運転するので安全性に問題があります。また、ドライバーにとって小遣い稼ぎにはなりますが、本業とするには単価が低すぎます。そのうえ会社からの保障もありません。ですから海外では、待遇改善を求めるドライバーによるデモなども多発して、先進国の多くは規制を強め、現在の日本のようなタクシーを使った配車サービスという形に進化しています。
つまり、日本のやり方は間違っていなかったのです。
全タク連では20項目の改善メニューを掲げ、2019年10月には事前確定運賃、2020年3月までには相乗りがスタートする予定です。
また、現在の日本のタクシー業界は、電車やバスなど他の移動手段との垣根を取り払う動き(MaaS)が活発化しています。たとえば、アプリで一括予約をすることで電車・バス・タクシーを連続して利用できるシームレスな移動が可能となります。
このサービスは、特に外国人観光客のニーズを満たすはずです。

代表取締役社長秋山 利裕さん

今後、どのような会社にしていきたいか、将来のビジョン

実車率の高い人と低い人の差をテクノロジーでカバーしたいと考えています。
現在は1日の実車率、要するにお客様を乗せている時間が70%前後のドライバーもいれば、20%以下のドライバーもいます。たとえば。土砂降りの雨が降っている地域や電車が遅延した駅の周辺など、お客様のいる場所に車を走らせることにより、高い実写率が可能になります。
今後はこのような集客情報をリアルタイムで発信できるようになるでしょう。車の台数が多いほど、正確な情報が集められると思います。又、「チャイルドシートが必要」「車いすで乗車」「エアコン温度は低めに」といった個々のお客様の要望を事前に登録していただき、より快適にタクシーを利用できるようにしたいと考えています。このシステムで運用すれば指名やリピートも増えるはずです。
そうなればお客様からは喜んでいただけるし、ドライバーの収入も増えます。まさに一挙両得です。 又、当社では健康で長く働ける職場を目指し、「OFFICE DE YASAI」の導入、点呼時の心電図測定もスタートしています。

代表取締役社長秋山 利裕さん

求める人材、新社会人に向けて

会社としてどのような人材を求めているか

お客様のニーズは十人十色、様々です。ですから色々なタイプの人に入社してほしいと思います。今後は自動運転によって「ただ運転の上手い人」、「地理に詳しい人」といったニーズは減っていくでしょう。また、先ほど話したように、これからは事前にお客様のニーズが分かったうえで乗車していただくケースも増えるはずです。もしかしたら「自宅へ送ってくれた後に犬の散歩をして欲しい」という要望もあるかもしれません。このような多種多様なニーズに対応できる人材が欲しいのです。ただし、「これだけは譲れない」ということもあります。それは「人に対する思いやり」です。具体的には人の話をじっくり聞ける、自分の意見を押しつけない、そんな人材に来て欲しいと思っています。もちろん経験は問いません。当社は私を含めて誰でも聞かれれば丁寧に答える社風です。分からないことは気兼ねなく質問してください。

代表取締役社長秋山 利裕さん

奨学金を受けている学生に一言

奨学金を受けている学生は、社会人になったらできるだけ早く完済したいと考えているでしょう。
2019年の東証1部上場企業の平均初任給は21万2304円です。
一方で当社のドライバーになれば、入社してすぐに月35万円以上稼ぐことも十分可能です。
早く完済できれば次のステージも早く見えてくるはずです。
また、会社が無利子で完済費用を建て替え、その後で本人がボーナスなどを利用してゆっくり会社へ返していく支援制度も設けています。

金利負担が無くなるので、利用価値は大きいのではないでしょうか。

代表取締役社長秋山 利裕さん
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